家族信託

投資信託とは別名「ファンド」とも呼ばれ、投資家から集めた資金を国内外の株式や債券などに投資して、そのリターンの獲得を目指す金融商品のことです。利用する側の視点でいうと、自分の資産をファンドマネージャーと呼ばれる専門家に預けて運用を任せ、成果が出たら預けた額に応じて利益を受け取る金融商品です。投資信託の仕組みは銀行預金に似ています。銀行預金も預金者が銀行にお金を預け、銀行がそのお金を企業や個人に貸し出して受け取った利息の一部が、預金者の利子となります。両者の違いは、元本が保証されているかいないかです。銀行では元本となる預金が保証されています。しかし、投資信託では運用が上手くいかなかった場合は預けた額を下回ってしまい、損をしてしまうのです。したがって投資信託を始める場合は、信頼できるファンドを選んで利用する必要があります。投資信託には株式型と債券型、不動産などの種類があります。また、金や原油などのコモンディ型投資や、すべての中からピックアップして投資できるバランス型があり、自分に合った投資の選択が可能です。

家族信託と商事信託の違いについて

家族信託

信託業法の適用を受けた信託銀行や会社が報酬を受け取りつつ、所有者から委託された財産管理や承継をすることを「商事信託」と言います。一方財産の所有者の家族などが財産管理や承継をすることを「民事信託」といいます。良く耳にする家族信託とは「民事信託」の一種です。民事だと営利目的でないので信託業法は適用されません。
家族信託と商事信託の違いですが、民事は家族や親族が受託者で信託財産の規模や種類に制限はなく、現金以外に自宅不動産・未上場株式会社なども対象になります。受託者の権限も柔軟に設定出来て、報酬も自由に定められるので一般的にコストが低いです。

ただ、ふさわしい受託者が見つからないこともあり、不正や暴走が起きる可能性もあります。
商事は、信託銀行や会社が受託者で、一定規模以上の財産に限られることが殆どです。金融資産が中心になることが多く、自宅不動産や未上場株式会社だと出来ないこともあり、免許の種類によりますが委託者の指図によるなど一般的に受託者の権限は狭いです。営利目的なので報酬は割高で一定資格を持った会社なので不正などは起きにくいです。